March 1997
一本道をずっと走っていると、なんだか山が見えてきた。そして頂上には雪が。
すぐに気がつかなかったけど、しばらくして、
「キリマンジャロだ!」と。
アフリカ最高峰の山。5895m。Kilimaが山で、Njaroが輝く、だそうですスワヒリ語で。
写真は http://www.tanzaniaparks.com/jp/home.htm から。
まさに輝く山、そんな山が急に見えてきたからびっくりしました。世界遺産の一つです。
今回の旅の目的はサファリ。登山ではありません。
でもちょっと登ってみたいと思う欲張りなスティーブ。
西側の山は車で登れるのです。
私は山はスキップして、メインのサファリへ!っていう気持ちだったんだけど、、、
時間だってそんなにないのにー。と意見が分かれる私達。
しかし車は公園のゲートへ向かっています。
パークフィーを払い、ゲートを開けてもらい、走り出すと、、、
なんじゃ、この道!?!?
まるで川の底。
大きな石だらけなのです。
距離的には10キロちょっとの山道、というか川底道。
しかし車の進み具合はまるで亀。
時速10キロちょっとでしか進めないほど、道が悪いのです。
不機嫌になる私を更に怒らせるかのように、山道登っている途中でいきなりパンクです。
更に不機嫌な私。言うまでもなく。
こんな道だったらパンクして当たり前。
私達、まだ半分も登っていないし。
ここでパンクしてどうする?
スペアーのタイヤは一つしかないぞ!!!
なんてケンカしたところで誰も助けにやってきてくれません。
車から降りて、石でタイヤが動かない様に止め、
ジャッキで車を持ち上げてタイヤの交換です。
勿論こんな道2車線なんかではなく一本道です。
行き交う車がいなくて本当に良かったと今思います。
タイヤを交換してからは益々不機嫌な私。だってスティーブ、更に上を目指すんだもの。
やっとの思い出行けるところまでたどりつくと、そこからは天気が良ければ隣のウフルピークが見えるはずだけど、まるで私の気持ちを天が悟ったかのようで生憎の曇り模様。
だから私は写真は一枚も撮らなかった。
行きも帰りも揺れに揺れて、やっと下山してゲートに戻ってきた時はもう公園が閉まる時間ぎりぎり。
今思えば私達以外の車は一台も見なかったような気がする。
ま、普通はみんな足で登るから。
この日の夜は、モシという町に滞在。
中華を食べたような記憶が、、、
さ、次の日目指すは、サファリ!ンゴロンゴロクレーターです。